2017年7月23日 (日)

川戦:安城合戦編Ⅱ 5-1 ③検証:安城城天文九年攻落説(安城撤退記事の解釈)

 安城市史1 通史編 原始・古代・中世の論考には安城落城天文九年説についての難点についても述べられております。それは、天文九年時点における水野氏の動向です。この時の水野氏当主は忠政と言い、息子を松平信定に嫁がせ、娘を石川清兼や形原松平家広に...

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2017年7月22日 (土)

川戦:安城合戦編Ⅱ 5-1 ②検証:安城城天文九年攻落説(反証史料の提示)

 本稿では前稿で述べた論文史料に対し、安城城落城天文九年六月六日説を取った場合に矛盾が生じる史料を列挙し、それをもって反証可能性を探ってゆきたいと思います。 〇山田世譜(長慶寺文書)安城市史5 資料編 古代・中世 より読み下しにして引用 吉...

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2017年7月16日 (日)

川戦:安城合戦編Ⅱ 5-1 ①検証:安城城天文九年攻落説(安城市史提示説の検討)

 論文では安城城落城天文九年落城の根拠を示し、その補足として安城市史の記事を示した上で、北条氏康書状の平野説解釈とは別の解釈を提起してその説を否定しています。論文で触れられている安城市史、横山住雄氏の著書の内容を改めて吟味した上で、天文九年...

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2017年7月15日 (土)

第5節の論点抽出:北条氏康書状は何を述べているか?

 本稿は論文第5節:「北条氏康書状が述べる三河情勢の検討」について考察する物です。  第3節・第4節において論文が大きな紙幅を取って論考してきたことは、論文著者が北条氏康書状を論旨に沿って活用できるようにする為に自説を修正する事でした。その...

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2017年7月 9日 (日)

川戦:安城合戦編Ⅱ 4-2&3 書状は発給者控えか?/書状は発給されたか?

 論文においては、かつて安城市史が長文版を短文版からの改作と言っていた事を改めて、短文版が長文版からの省略版であると述べております。 〇論文より引用(※印は拙稿による補注) このことからすると、いったんは草案として三河情勢に触れた氏康書状B...

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2017年7月 8日 (土)

川戦:安城合戦編Ⅱ 4-1 同一差出人の文意重複同一日付文書発給はあり得ないか?

 本稿では、論文で言及されている以下の文言の妥当性について考察してみたいと思います。 〇論文より引用 同一差出人の、文意が重複している同一日付の両文書がともに実際に発給されることはあり得ない。  戦国時代に発給される書状には命令・禁制の類、...

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2017年7月 2日 (日)

川戦:安城合戦編Ⅱ 第4節の論点抽出:北条氏康書状のプロファイル(その2)

 本稿は論文第4節:「北条氏康書状の史料批判」について考察する物です。  北条氏康書状は横山住雄氏が「織田信長の系譜」において今川義元と織田信秀の連携による三河共同統治の可能性の根拠として紹介して以降、平野明夫氏が「三河松平一族」にて安城城...

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2017年7月 1日 (土)

川戦:安城合戦編Ⅱ 3-4 「安城は要害だから」か、「安城の要害を」か?

 論文についての考証に戻ります。北条氏康書状の冒頭部分に以下の様な文言があります。 〇安城市史5 資料編 古代・中世より引用(拙稿にて下線部付記)  駿州へ被相談去年向彼国被起軍  安城者要害則時ニ被破破之由候  上記の改変部分「安城者要害...

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2017年6月25日 (日)

川戦:安城合戦編Ⅱ 3-3 ③とある幕臣の蔵書目録

 本稿は余談です。大久保酉山は本名を大久保忠寄といい、大久保彦左衛門忠教のすぐ上の兄、大久保忠長の血統を継いでいる人物です。彼は1732年(享保十七年)に生まれ、通称一郎右衛門、官途名を内匠を名乗り、上総・武蔵・伊豆に千二百石の知行を持つ大...

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2017年6月24日 (土)

川戦:安城合戦編Ⅱ 3-3 ②『古証文』の底本は何か?

ここまでの論点を整理すると以下のようになります。 ① 現存する三種の古証文写本には判読困難な文言がそのままの字形や、改行・改頁位置で書写されている。 ② 朝野旧聞ほう藁は古証文の判読困難な文言の解読を試みた形跡がある。 ③ 旧蔵所不明本古証...

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