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2013年5月 9日 (木)

川戦:安城合戦編①プロローグ

 川の戦国史の最後の補遺で『天文十七年三月十一日付織田弾正忠信秀宛北条氏康書状写』(以下、『氏康書状』と呼称)という文書を扱っておりました。当該文書は内閣文庫蔵『古証文』に所載されており、本文書は天文十七年三月十九日に起こったいわゆる第二次小豆坂合戦の直前の日付で書かた文書です。当時の三河国をめぐる尾張の織田家と駿河今川家との間の政治情勢を相模国にいる北条氏康が活写しているので、大変興味深い内容となっております。
 本文書は、「三河松平一族」の著者平野明夫氏により、いくつかの大変興味深い立論がなされております。例えば、小豆坂合戦の原因となった安城城の織田信秀による占領時期は、巷間言われている天文九年ではなく、当該文書が書かれた前年、すなわち、天文十六年であるとする説などです。
 とはいえ実際、自分で調べを進めている過程で、現在刊行されている『氏康書状』を所載した諸本には異同が存在しており、それらの説の妥当性を検証する為には、個々の文言の異同を整理する必要がありました。
 本稿においては、異同のある活字本古証文所収文書、陰影本朝野旧聞ほう藁所収文書と現在国立公文書館に収められている内閣文庫蔵肉筆本の『古証文』と突き合わせた上で考察を試みます。尚、肉筆本『古証文』においてもいくつか考慮すべき問題が存在する為、これらも併せて拙稿において検討してみました。

 内容が結構難しくなっているので、論点抽出も兼ねて過去記事の再掲を交えて進めてゆこうと思います。よろしければ、その他の過去記事を併せてお読みいただけるとありがたいです。本編「川の戦国史 Part15 安城合戦編」と題して以下のスケジュールで進めてゆく予定です。よろしくお願いいたします。

+ Part15:安城合戦編 + since 1540(tenbun 9) to 1548(tenbun 17)
 安城合戦天文九年説への疑問と天文十六年仮説について、過去記事の再掲及び、天文十七年付北条氏康文書を交えて考察します。

 安城合戦編①プロローグ
 安城合戦編②天文九年の安城城陥落説(再掲)
 安城合戦編③第一次小豆坂合戦のまぼろし(再掲)
 安城合戦編④真・安城城陥落Ⅰ(再掲)
 安城合戦編⑤真・安城城陥落Ⅱ(再掲)
 安城合戦編⑥北条氏康文書についてⅠ(再掲)
 安城合戦編⑦北条氏康文書についてⅡ(再掲)
 安城合戦編⑧北条氏康文書についてⅢ(再掲)
 安城合戦編⑨史料パズルⅠ
 安城合戦編⑩史料パズルⅡ
 安城合戦編⑪漢字パズルⅠ(安城市史における「被相談」について)
 安城合戦編⑫漢字パズルⅡ(無の読み方)
 安城合戦編⑬漢字パズルⅢ(被の読み方)
 安城合戦編⑭偽書説について 
 安城合戦編⑮考察

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